ワザモノの着ぐるみWAZAWAZA DIARY BLOG
Vol.00004
近年、着ぐるみという言葉を聞くと、多くの人は『ゆるキャラ』を連想してしまう様になってしまった気がします。
(一時のゆるキャラブームによる飽和状態も終わり衰退が始まっている様ですが、、、)
低予算など理由もあるとは思いますが、そういった着ぐるみは『ゆるい』いう表現でごまかされた粗悪品が多くを占めています。私達ワザモノは特殊造型会社を名乗ってお金をいただいて、制作する以上やはり、『ゆるく』はなく『しっかり』と作る必要があると考えています。
着ぐるみ制作はまず平面デザイン画から始まります。デザイン画を立体的にするとどういったフォルムになるのか?クライアントのイメージを損なわない様にすり合わせていきます。
それから頭部、ボディの原型を作り、入念なチェックを受けて、表面を生地やゴムなどでコーティングして仕上げていきます。頭部は着ぐるみ造形の良し悪しの決め手となります。意外と目の部分は奥まっていたり逆にほっぺたの部分は膨らんでいたりします。そういった部分を感じ取るセンスが何より大事で、よりイメージに近い、もしくはそれ以上の仕上がりになります。
制作した着ぐるみは撮影の中で出演キャラとして登場するのですが、ワザモノはただ着せて終わりではなく、着ぐるみ役者に演技の指導も行っています。着ぐるみイコール『某ランドのキャラクター』の動き方が正解と考える役者が多く、撮影内容とミスマッチしてしまうことがあるため、その時々必要に応じて演技の補正もしています。私達は着ぐるみの動きのポテンシャルを熟知しているので、破損するギリギリの動きをさせることすることができます。大体の場合、皆さん大変驚き、好評で一発OKが出たりします。
撮影現場を自身の作ったもので沸かせる事が出来たら、それは最高の賛辞だと考えています。