3Dデジタル造形WAZAWAZA DIARY BLOG
Vol.00002
特殊造型をするにあたり、大まかに工程を説明すると、
デザインから図面を起こす→原型制作(粘土彫塑やスチロール彫刻など)→型取り→型抜き→仕上げ
という流れになります。
いずれも手作業で行うのが常識でした。が、時代は流れ近年では3Dプリンターなどが一般人にも認知されるようになりました。3Dプリンター自体も非常に安価になり、精度も向上した事もあり弊社でも数年前から導入しております。
しかし、3Dプリンターはあくまで出力する機械であって、3Dデータを作れるわけではありません。クライアントから3Dデータを頂く以外は自分で1から3Dデータを作成しなければなりません。弊社では主にzbrushやCADを使用しデータを作っています。ソフトのアップデートに対応できるように日々勉強しながら邁進しています。
3D技術により、特殊造形の工程もデザイン→図面→原型までをPCで一気に行います。そして、型取→型抜工程を3Dプリントする事でこちらも省略できます。後は単品制作ならそのまま仕上げますし、複製する場合は出来上がったものを型取りしたりもします。
ここまで書くと、「素晴らしい進化をもたらしました!」と言いたくなりますが、、3Dプリントも、物によっては数10時間かかってしまうなど、手作業よりも時間がかかってしまいます。長時間機械を稼働させる事によるトラブルも無くはありません。
現在は、手作業とデジタル造型との併用というのがベストなようです。3Dプリントしている時間は、別の作業に当てるようにするなど効率よく進行できるようにします。いずれは造形スピードなど向上していくのでしょうね。未来が楽しみです。
ただし、自身の3Dデータ作成スキルも向上していかなければなりませんね。